SF ファーストコンタクト

南米の奥地の洞窟で女性考古学者のジェリナは謎の遺跡を発見したのだった。

ジェリナが調査を進めると
「ブゥーン」

「キャアー!」
ジェリナは一瞬、気が動転したのだった。

気が落ち着いた時、そこは遺跡とは違った場所になっており、何かの空間内に思えた。

彼女の前に謎のエイリアンが姿を現した!
「えっ!」
彼女は驚くばかりだった。そして、 彼女が状況を理解するまもなく、エイリアンは語りだすのだった。

「...」
ジェリナは言葉も出なかったが、自分は地球の情報提供者であることを理解した。
「イマカラ、ジョウホウテイキョウタイノジョウホウヲトリコミジュンビカイシ」
するとエイリアンの下半身から地球人の男性のあれにた突起が興起してきた!
(ハッ)
ジェリナはその行為がなんであるか察し、逃げようとするも、体が全く動かない、何かの力が作用しただろうか。
彼女は逃げようとするも、声も上げることもできず、 なすすべもなく、捕まり...
「ホソクカンリョウ、セツゾクニカカル」
(ヤメテ)
彼女の願いと裏腹に

エイリアンの突起が彼女の操に挿入された!
「ドク、ドク、ドク」
エイリアンのあれらしき動きがジェリナの全身に伝わってきた!
「ウ..ウ..」
彼女はなおも抵抗を試みたが、体は全く動かない!それどころか、彼女の意志と裏腹に、例の何かの力が作用のか、それとも、彼女自身の本能が試みたかの、彼女の体もそれに呼応し始めたのだった!
(ア...ア...ア)

「イ...イ...イッチャウ........ジョウホウテイキョウタイトノイシキトウゴウカンリョウ。コレニテセツゾクサギョウヲシュウリョウスル。」
ああ、彼女の意識はエイリアンに統合されてしまったのだった。
「ツヅケテ、ジョウホウテイキョウタイノジョウホウノトリコミヲカイシスル」


シュ、シュ、シュ
彼女=情報提供体の体はエイリアン同様に異形に変化していった。


そして、情報提供体の体は徐々にエイリアンに吸収されていくのだった。



「トリコミリツハチジュウパーセント」
情報提供体の体はもはや、エイリアンとの突起が接続された頭だけとなっていた。その頭も突起を残し 、吸収されていくのだった。
「キュウジュウゴ、ロク、ナ...」

ジェリナは完全にエイリアンに吸収されたのだった。
こうして、エイリアンと地球人のファーストコンタクトを終わりを告げた。このコンタクトが宇宙の歴史に新たな1ページをもたらすのである。

宇宙の歴史は環境、光、衝突により絶えず変化する。それに呼応し、歴史の1ページもまた、様々な変化をとげるのだ。その可能性とは.
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エイリアンの体は地球人女性の体に似た体になっていた。
「情報提供体のジェリナよ、感謝する。あなたのおかげで我々の種族はますます繁栄していくだろう。これより、宇宙の同士の下にこの情報を持ち帰る」
こうして、種族の繁栄を手にしたエイリアンは宇宙へ帰還していった...地球人女性ジェリナの尊い犠牲 と引き換えに...しかし、宇宙の歴史にとって、たった一人の地球人女性の犠牲など取るに足らないものかもしれない。

ジェリナは目を覚ましたが、意識は朦朧していたのだった。
「何か悪い夢でも見ていたみたいな気がするわ」
彼女はその夢が真実であるということに気づいていなかった。
「ここはどこなの」
そこは遺跡とまるで違った場所だった。
「とりあえず、出口をさがさないと」
彼女は朦朧とする意識の中で歩き出した。
「目覚めが悪いせいで、体がぎこちないは」
彼女は朦朧とする意識の中では自身の変化、そうーエイリアンとの融合で、一部を除き自身の体が異形に変化したことを!ー確認することも、気づきもしなかった!そして、それが宇宙の歴史にもたらす意義も!
「出口はどこ」
宇宙の歴史にもたらす意義もしらないエイリアンと融合した地球人は彷徨いだすのだった。

地球人とエイリアンが融合して生まれたのは宇宙の歴史で始めて生まれた新たな生命体だった。しかし、皮肉にも生まれたばかりの生命体はそのことをまだ、知らない。
「ワタシハダレ、ココハドコ」
自身の存在意義に気づかない新生命体は当てもなく彷徨いだすのだった。
今日も宇宙のどこかでこのような歴史が起こっているのかもしれない (終わり)
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